今日は前々回に出てきたお香の原料の補足です。
日常では馴染みがない言葉や文字が多く、私自身が初めて目にする事ばかりだったから調べてみました(苦笑)
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香 木 として>
・伽 羅(きゃら) … ジンコウ属の樹木に様々な外的要因によって木質部に樹脂が凝結し樹木自体が枯れていく過程で熟成されてできる。
・沈 香(ぢんこう) … 伽羅と同じジンコウ科の樹木に、樹脂が凝結したもの。
香気や油質の違いにより伽羅と区別されます。
・白 檀(びゃくだん) … 木そのものが香気を有します。
・愛息香(あんそくこう) … アンソクコウノキ(エゴノキ科)の幹を傷つけ浸み出した樹脂。
・入 香(にゅうこう) … ニュウコウジュ(カンラン科)の幹から浸出した樹脂。
書籍によっては、乳香とも書かれていました。
・竜 脳(りゅうのう) … リュウノウジュ(フタバガキ科)の心材の空隙に結晶として析出したもの。
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草根木皮 として>
・桂 皮(けいひ) … シナニッケイ・セイロンニッケイ(クスノキ科)の樹皮を乾燥したもの。
・大茴香(だいういきょう)… ダイウイキョウ(シキミ科)の果実を乾燥したもの。
・丁 子(ちょうじ) … チョウジノキ(フトモモ科)の花蕾を乾燥したもの。
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動 物 性 として>
・竜涎香(りゅぜんこう) … 抹香鯨の胃や腸にできる結石。
・麝 香(じゃこう) … ジャコウジカ(雄)の香嚢中の分泌物で、暗褐色の顆粒状
で強い香気があります。
・貝 香(かいこう) … 巻貝の蓋で、主に保香剤として用いてます。
以上、一部の紹介です。
自然が育む香の原料も日本国内で取れるものは少なく、海外のものが多いようです。
(これって、主な原産地も書き加えた方がよかったでしょうか?)
また実物を見たり、直接触れたり、かおる機会もない方が多いと思いますが、そういうチャンスが有りましたら、教えてください。情報お待ちしております。